ロスアンゼルス発祥の地です。この場所に1781年9月にメキシコからのネイティブ・アメリカン、アフリカ系メキシコ人、ヨーロッパ系の11家族、４４名が入植したのが始まりで、El Pueblo de La Reine de Los Angeles ( Town of the queen of the angles , 天使の女王の村）と名付けます。大人が22名、子供22名で、うちアフリカ系メキシコ人は26名でした。
　コロンブスがアメリカを発見したのが1492年ですから、実に290年近く経ってからカルフォルニアの本格的な開拓が始まります。

　この一帯には27の歴史的建造物があり、４４エーカーを史跡公園としている珍しい地区です。教会、消防署やホテルなどが公開されていますが、残念ながら日没近く、見学できませんでした。Olvera StreetにVisitor Centerがあります。

　その後、ロスアンゼルスの市街の中心は南に移りましたが、最初の入植者が住んでいた場所はオルベラ通りとして、200ｍほどに露天商のような店が軒を並べ、メキシコ的な衣装、帽子、皮細工などを販売しています。食事できるところもあります。
　ちょっとメキシコ気分が味わえる場所ですが、スリ、置き引きも多いようで注意が必要です。

　エルプエブロ史跡公園へは、ダウンタウンからは地下鉄でユニオン駅下車、Ａｌａｍｅｄａ　Ｓｔｒｅｅｔを渡ったところがプラザになります。古き良き時代の雰囲気も残る、ユニオン駅を見学してから行きました。リトル東京からでも歩いて行けます。

　月桂樹で囲まれたプラザは公園となっており、中央にはメキシコ人のカトリック教への熱心な信仰を象徴してかマリア像などがあります。周りにはマリアッチで踊っている人達がいます。
　その周囲には幾つかの碑があり、44名の入植者の氏名が彫られた記念の金属板もあります。スペイン統治時代の国王カルロス３世の像や1775年〜1782年までのカリフォルニアの総督の像もあります。
　ＬＡは、Native Americanの時代があり、1781−1821年のスペインの植民地時代、1821−1848年のメキシコの統治下になり、メキシコとアメリカ合衆国との戦争の結果、1850年からアメリカの旗の下になります。

　オルベラ通りに行くと現存するロスアンゼルス最古の木造建物、Avila Adobe（アビラアドベ）があります。農場主で市長であったＦ．Ｊ．Ａｖｉｌａによって1818年に建造され、メキシコとの戦争ではアメリカ軍の司令部ともなり、レストランや下宿屋、そして荒れた時期もありましたが、現在は1840年代の博物館として公開されています。